03/14/18

シークエンスのために撮影したイメージ 森

長く使っていたカメラのレンズに大きな傷が入り
こんなにはっきりした傷なのでオブジェクトを変えるしかないだろうと
オブジェクトにはいつかはカバーがしてあったりまたいつかは反射を防ぐためのカバーもしてあったり
しかしときどきはむき出しでそしてもっとしばしばだらりと首にぶら下げられて
何かにぶつかったり擦ったりしたことがなんどもあるだろう。
物が使えなくなるということは、その物がどこかへ行くのだが
再利用されるのか処分されるのか大抵はいわゆる廃棄物になってかさばる物質性を伴ったままに
私たちの生活はもうどうしようというくらいに様々な種類のものに溢れて
それらは到底手に負えない、とっくに手に負えないほどであるのに
それらは非常に遠くからやってきてすぐさま遠くに行ってしまうことで
それらに対して想いを寄せる暇がないように振舞わされており
細かい葉っぱがその細部まで見きれないほどに
その影絵みたいな隙間は綺麗でした。
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03/14/18

シークエンスのために撮影したイメージ

一年ほど前にときどき歩いた水のある道を
異なる心持ちだったり一年が経過した肉体だったりを伴って
その横を通り過ぎてみるとたいへん水かさは増しており
橋の下の水の流れはあともう少しで橋にくっつきそうであり
そうして草のぼうぼうに生い茂った場所には
サギが二羽くらいおり、それ以上に鴨がおり、
なんという名前かわからない鳥なども何羽かおり、
そこには大きな水溜りができていて葉っぱがなんだかわからない様子で水に浸って
それは反射する光とともになんだか愛おしく思えて
その訳のわからない新しい池は風をさらさら受けたりして
細かい文様を水面で作り出している
雨の水は透き通っており粒が細かいのかもしれない。
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