11/27/18

展覧会 松田有加里×フロリアン・ガデン「orbite elliptique」 −往き交う軌跡/奇跡

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展覧会 松田有加里×フロリアン・ガデン「orbite elliptique」 −往き交う軌跡/奇跡

本展覧会は、写真家の松田有加里が美術家のフロリアン・ガデンに呼びかけ、二人の表現者を知る大久保美紀がキュレータとして一つの宇宙観として提案した、ある意味異形の展覧会である。

展覧会のタイトルである「orbite elliptique」は、フランス語で楕円形軌道を意味する。生の往き交いを詩的に奏でようという両者の試みは、興味深い事に、きわめて明瞭な普遍的物理運動に身を委ねているというわけだ。

松田の写真が今回テーマとする<生命のサイクル>(消えゆく命―燃える命―命と命の間)は、誕生から死後の魂の世界へのひた続く道のりを歩いていく私たち人間の運命や天を仰ぎ見ながら魂の行方に想いを馳せる振る舞いと同時に、おのずと、仏教思想における「輪廻」(=円環)のことを私たちに想起させる。私たち個人はあたかも個別の人生を歩みながら、生きる時代も場所も異なるけれども、同じように生まれ、生きて、死にゆく、同心円軌道を廻る星屑のようである。たとえ同時代を生きても、その軌道は往き交ってまた離れ、たとえ時代を共にせずとも空間や建造物やオブジェを通じて出会うことすらあるだろう。人々は生き、そこにある自然物やモノにその軌跡を刻んで消えていく。モノや世界はその束の間のエネルギーを記憶する。フロリアン・ガデンは物質性の記憶や物語に着目し、それらに繊細な注意を向け、尊敬をあらわし、大切に見守る。

展覧会は、このような「orbite elliptique/楕円形軌道」にのって、生まれた国も世代も表現方法も異なる松田とガデンのまなざしを通じて世界を覗き見ることを私たちに可能にしてくれる。

大久保美紀

11/23/18

展覧会「ファルマコンII アート×毒×身体の不協的調和」11月25日まで!

皆様、

お元気でしょうか。
今年は11月10日よりファルマコン展開幕しています。

いよいよラスト三日となりました、展覧会「ファルマコンII アート×毒×身体の不協的調和」@想念庵(京都市左京区田中里の前町49−2)
本日も作家在廊(大久保、フロリアン・ガデン)で19時まで開館しています。明日、明後日も11時−19時(13−14時を除く)皆様のお越しをお待ちしています。
公開制作の「バベルの塔的細胞3」インタラクションゾーンを超えて、地獄ゾーン入り、目が離せません。パンも随時増えています。どうか、足をお運びいただけましたら幸甚です。

クロージングの25日の午後は皆様にこれまで面倒を見ていただいた酵母を元にパンを焼いて試食します。お誘い合わせの上ぜひ、いらっしゃってください。

Last three days of our exhibition « Pharmakon II » @Sonen-an, Kyoto.
Please come to see us! The last day, Nov 25th in the afternoon, you will taste natural yeast breads (cultivated during the exhibition). Please join us.

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