09/1/14

有毒女子通信 No.13 & No.14

みなさまこんにちは。
9月ですね!9月1日です。今日は有毒女子通信編集長の吉岡洋さんのお誕生日だそうです!おめでとうございます!!!今後もますますの有毒女子興盛に向けて、みなさま、編集長が現物を持って布教(普及)に訪れた際には、あたたかい受け入れをどうぞよろしくお願いします!

今年の夏はとても久しぶりに8月の本州(京都、大阪、東京、横浜)に数日滞在し、あれっ?思いのほか活発に過ごせるではないか!と自身を付けて戻ってきたのですが、どうやら、雨が多くて例年よりも全然気温が低かったみたいですね!どーりで、元気いっぱいだったわけですね!蝉がたくさん居るのには感動しました、蝉の大合唱、あれはあそこにしかありません。

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さて、みなさま、有毒女子通信 No.13 特集「秘密なんて、ない」とNo.14 特集「まだ間に合う、同性愛」が続々刊行されています!

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No.13 :「秘密なんて、ない」の対談(吉岡洋×松尾恵)は、ショッパナのサブタイトルが「秘密漏洩の恍惚」。秘密漏洩は恍惚、ですよね、そうでしょ? そして松尾さんの気になるエッセイ「自衛隊と床下の壷」も収録。だいじょうぶかしら、だいじょうぶです。どうかお手に取ってお読みください!

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No.14 : 「まだ間に合う、同性愛」は、よくわからない系特集タイトルだが、ようするに、まだ遅くない、ということである。お二人の対談は「みんながおばさんになれば、かさばらない」と名付けられており、相変わらずスゴい。いつものエッセイたちに加え、今回は、せがわ奈央さんの「有毒女子のためのBL入門」と編集委員である廣田ふみさんのエッセイ「のぐちくんへの返答」が収録されています!!!わたしは性懲りもなく、お尻の話をしています。お尻への愛の話です。

さて。めっちゃ真剣な不定期発行批評誌有毒女子通信、日本内外で読まれ中。私の親愛なる先生ジャン=ルイ・ボワシエ氏も近年の刊行分は全号持ってる!本人いわく「だって、定期購読メンバーだから!」 みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。

「有毒女子通信」購読のご案内については、こちらをご覧ください。
MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w
http://www.voicegallery.org/home.php

p.s.
ところで、日本滞在中に、こんなものを見つけました。毒蛇エキス。毒は美にいい?
これぞ毒娘への道?
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05/8/14

Salon de Montrouge 2014 / サロン・ド・モンルージュ 2014 @Beffroi, Montrouge

Salon de Montrouge 2014

Salon de Montrougeは、1955年に始まったサロンで、拠点のモンルージュ(パリの南)で、Léger, Lurçat, Daliなどの回顧展を行いました。1976年以降、Nicole Ginouxの方針でコンテンポラリー•アートに焦点を当てたサロンへと方針を転向します。サロン・ド・モンルージュ(Salon de Montrouge)は、Montrouge市の全面的なサポートのもと、若いアーティストの幅広い表現活動を受け入れて、彼らを助け・育てるためにその機会を提供し続けていると言えます。従ってこのサロンは、素材や主題を問わず作品を受け入れています。コンテンポラリー・アートのアーティストたちが社会のなかで重要な役割を担うべきであり、たえず変容する状況の中に投げ入れられているとすれば、彼らが美術の教育を受け終えた後にどのような「道」を提案してあげられるだろうか?どのような場所で、どのような機会に、彼らの表現を発表して行くべきだろうか?Salon de Montrougeが若いアーティストをサポートしようとしているのは、このような重要な問いに関する答えのひとつをたぐり寄せてあげることと言えるでしょう。

2009年から当サロンは、Stéphane CorreardがArtistic Directorを務めて、今日まで多くの応募から選ばれたアーティストの作品を毎年Montrougeの市役所向かいのBeffroi(鐘楼)のスペースで展示しています。第59回目となる今年は、4月30日から5月28日まで開催しています。
http://www.salondemontrouge.fr/index.php/salon-2014

今回はパリ出身、ナント在住のアーティスト、Anne-Sophie YACONOさんに招待していただいて、レセプションに行ってきました。Anne-Sophie YACONOは、ミックスメディアでラディカルなコンセプトを発散している若手の女性アーティストですが、彼女の作品はSalon de mimiでもご紹介したことがあるほか、有毒女子第12号 特集「食べないこととか」で私のエッセイのなかで紹介させていただいてます。
展覧会 Décongélations Prématurées (Nantes)
http://www.mrexhibition.net/wp_mimi/?p=2007
有毒女子第12号 特集「食べないこととか」
http://www.mrexhibition.net/wp_mimi/?p=2754

彼女の作品は、入り口右手の階段を上っていただいて左手の「Anne-Sophieの部屋」と言わんばかりのお部屋にずらりとおいでです。レセプションでドレスアップした彼女と、ご両親にもお会いしました。こちら、サロンのサイトをご覧頂くとアーティスト・インタビューのビデオもあります。
http://www.salondemontrouge.fr/index.php/salon-2014/la-selection/7-artistes/12054-anne-sophie-yacono
Les portes de Chatteland, 2013
Céramiques et sculptures sur bois. Dimensions variables
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また、フライヤーのイメージに採用されている招待作家の作品は、1977年生れ、オルレアン出身のJulien Salaudの作品。

第55回のSalon de Montrougeの受賞作家。動物の剥製を使った作品を作っています。
彼のブログはこちら。(Blog Julien Salaud

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また、ハンガリー出身の作家Anna ADAM(ANNA ÁDÁM)の空間の記憶をモチーフにした作品は繊細でした。社会的・政治的抑圧が、学校や職場だけでなく、個人の生活にまで陰をひそめていた彼女が生まれる前の時代。その事実は写真を通じて、現代を生きる人にも物語を伝える。
Re-Play !, 2013
Broderie, collage sur photographie

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JUDITH DESCHAMPS

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Dorith Galuz, Collectionneuse, 2014 video 7min12
この映像は、Judith DESCHAMPSがコンテンポラリー・アートのコレクターであるDorith Galuzにインタビューした際に撮影したもので、彼女は1970年代から現代までのリアルとフィクションを織り交ぜて物語をつくる数々の作品をコレクションしてきた。彼女の言葉からそこにある歴史全体を摑み取り、そこに参入し、過ぎた世界を作り変えようとする。

 

Anne BROUJEANの二つの作品(Les Petites Morts, 2012
Photographie et texte, Biographies, 2012
Photographie et texte)は、一人一人は限られた時間を持ち、生まれては死ぬ私たちの、そうはいっても生きている時間はたくさんの思い出や出来事に満ち溢れ、幸せであったり、悲しかったりする、人間の「生」というものをこのアーティストの方法で表した一つの実験的な試みでしょう。とにかく、ビックリします。Les Petites Morts(2012, かわいそうな死者たち)は、世界の様々な文化の中で生きて死んだひとりの人間が、棺桶の中で?棺の中で?肉体をともなった最後のイメージとして表象されています。日本人らしい写真もあります。
なんて書いてある?

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「サーモンのアルミニウム包み焼き」(Les Petites Morts, 2012
Photographie et texte)
彼女の問題意識としては、現代の情報化社会にあって、私たちは、私たちのナルシシズムを満足させるような自由な発言を認められているけれど、それと同時に生や死のイメージが蔓延するなかで、それへの生き生きとした感情は乾燥し、バラバラになり、退化すらしているかもしれない。テクノロジーの発達した社会における我々の感情の問題を喚起する作品と言えるでしょう。

 

GAËLLE CALLACは、ブルターニュ生れ。親密さや個人の物語をテーマとする作品を作っています。彼女にとって、このテーマは、決して個人の中に留まるような小さな問題ではなく、それはむしろ、普遍的な問題として立ちのぼります。本作品は、本のタイトルからインスピレーションをうけた言葉遊びで構成される作品で、今や時代遅れのもはや見向きもされなくなった古い本を集めて、ひとつの時が止まったような記憶を作っています。

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CLÉMENTINE DESPOCQ

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彼女は、もともと宝石やアクセサリーなど装身具について学び、その後装飾品のデザインについて学びました。しかしビデオの中でも彼女が述べているように、アクセサリーはそれを身につける身体を伴ったとき、一つのオブジェクト以上のものになることに興味を抱きます。彼女の作品では、単体のアクセサリーが独立するのではなく、常に、そこにある肉体のことを想起させます。

PAULINE BAZIGNAN

彼女は画家です。しかし、筆も指も使いません。もちろんそのほか何によっても、紙やキャンバスに触れることはありません。彼女はまず紙を床におき、色彩の雫をぽたっと垂らすと、折りをみてその紙を垂直にします。絵の具は重力に惹かれて流れて行く。時々は紙やキャンバスにせき止められて、時々はその流れる性質を失って途中で止まってしまいながら。花のような、星のような、不思議な表象。(Sans titre, 2010
Acrylique sur papier. sur toile.)

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たずねずにいられなかったオレンジの彫刻。普通、鋳型をとる彫刻言うのは、量産するために鋳型をとりますよね、ロダンの考える人がたくさんあるように。彼女はコルシカ産のオレンジの彫刻をたくさんつくったのですが、どのオレンジも、一回だけ型にするとその役目を終えてしまいますから、これらのコルシカ産オレンジの彫刻は同じものはもちろん一つしかないんです。一つ一つの実の大きさやあの白い筋の様子がよく分かります。

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Salon de Montrouge 2014は、2014年5月28日まで!

01/2/14

有毒女子通信 Vol.12 特集「食べないこと、とか」 Now On Sale / Toxic Girls Review vo.12

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有毒女子通信第12号が昨年12月20日に発行された。12号の特集は、「食べないこと、とか」である。

有毒女子通信とは、編集長の吉岡洋さんとMATSUO MEGUMI+VOICE GALLERYの松尾恵さんが作っておられる、そのタイトルの通りキュートで高貴な批評誌で、初刊の2010年8月より、「体毛•陰毛」「体液と人生」「ところで、愛はあるのか?」他、これまで読んだことも聞いたこともないスゴい特集を毎回を社会に送り出し続けている。

私自身も「<小さな幸福>をめぐる物語」というタイトルで、第10号より毎回特集に関連するエッセイを連載させていただいている。例えば、特集「少女たちの行方」の第11号では、グラビア付き(?)エッセイ「ぱんつを売る少女」を、第10号「ところで、愛はあるのか?」では、「愛と施錠の物語」を掲載して頂いた。

さて、第12号のテーマは「食べないこと、とか」。似非不景気ムードを吹き飛ばす、クリスマス、年末年始、お正月の色鮮やかな大饗宴のなかで、「食べないこと、とか」と聞くと、「そうよね、そろそろダイエットよね」あるいは「ビオよね、菜食よね」などのパブリシティ的フレーズが脳裏を駆け抜けてゆきそうだが、『有毒女子通信』は、国の歴史も小さな社会の枠組みもぶち抜いて、生き物にとっての食に焦点を当て、そもそも人間の欲望に関して、それを望むことと満たすことの意味を議論する。私たちの生きる今日の社会が、どんなマジックで日々我々を目眩しさせているのか、これを読むと、考える。

第12号
巻頭文
特集「食べないこと、とか」 吉岡洋
鼎談「食べないこと、とか?」吉岡洋×松尾恵
批評「『ありあまるごちそう』あるいは »Le Marché de la Faim »」大久保美紀
エッセイ「〈食べない女〉の物語」大久保美紀
エッセイ「食べられないこと、とか」松尾恵

定価250円で好評販売中です。ヴォイス•ギャラリーあるいは吉岡洋さん、または、こちらのブログを通じてご連絡いただいても転送いたします。第10号より装丁も一新し、触れにくいほどに洗練されております。ぜひお手に取ってください。

有毒女子通信
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