オルセー美術館で開催中のPierre Bonnardの回顧展に行ってきました。世界中で展覧会が行なわれ、ナビ派の画家でもよく知られているPierre Bonnardですが、オルセー美術館での回顧展は大規模なもので、大きな絵画、結構面白い肖像画や静物画、そして彼の好んだ水のテーマ(バスタブの中の女性)、寝室での親密な絵画など、数多く見ることが出来ました。
ナビ派はご存知ゴーギャンの大胆な色彩指導に影響を受けたBonnardやPaul Sérusier やMaurice Donisらがそれまでの印象派に対して提案した斬新で明るく強い、そして比較的平らなイメージを創った画家たちです。
«Il y a une formule qui convient parfaitement à la peinture : beaucoup de petits mensonges pour une grande vérité.»
(絵画とは、一つの大きな真実のための小さな噓の集積だ)
とPierre Bonnardが述べたのはよく知られています。
最近縁が会ってMusée Marmottan Monetで開催中の展覧会La toilette, naissance de l’intimeにおいてもやはり親密な行為を数多く描いたBonnardの絵画を拝見することが出来ました。細部が本当でなくても良いという指摘は、なるほど多くのことに通じている気がします。音楽もまた然りですしね。