一年ほど前にときどき歩いた水のある道を
異なる心持ちだったり一年が経過した肉体だったりを伴って
その横を通り過ぎてみるとたいへん水かさは増しており
橋の下の水の流れはあともう少しで橋にくっつきそうであり
そうして草のぼうぼうに生い茂った場所には
サギが二羽くらいおり、それ以上に鴨がおり、
なんという名前かわからない鳥なども何羽かおり、
そこには大きな水溜りができていて葉っぱがなんだかわからない様子で水に浸って
それは反射する光とともになんだか愛おしく思えて
その訳のわからない新しい池は風をさらさら受けたりして
細かい文様を水面で作り出している
雨の水は透き通っており粒が細かいのかもしれない。